2011年4月2日土曜日

東日本大震災各教区対策本部担当者の会(仮称)開催される

東日本大震災各教区対策本部担当者の会(仮称)が、去る4月1日(金)、管区事務所にて開催されました。それに出席された中部教区の野村司祭の報告の概要をこちらにも掲載します。


Ⅰ、被災状況
1、東北教区
①仙台基督教会:  
・信徒のケガ等の人的被害の報告はなし。
・地震により家に何らかの被害があった信徒は多数。
・津波により家が流出全壊した信徒或いはその家族・親戚:3件
・避難所で生活している信徒とその家族:2名  
*礼拝堂は、元々、老朽化しており、新築計画も進行していたが、今回の地震により、
天井より大量の埃が落ちたり、壁面に亀裂が生じたりしたため、危険性を考慮し、
礼拝堂の使用をストップした。
②磯山聖ヨハネ教会(福島県相馬郡新地:福島原発から約45キロ)
・津波による信徒の死亡:1名
・信徒の行方不明者:2名
・家が全壊流出した信徒:3件
・避難所生活をしている信徒:5名
*礼拝堂は津波の被害を免れたが、詳しい被害状況は不明。
③その他の太平洋岸の教会、幼稚園は、部分的な被害が生じているが、今回の災害における致命的な損害ではない。

2、北関東教区
①茨城県
・下館聖公会:礼拝堂の壁などが落下被害。幼稚園の園庭の地盤沈下。  
・土浦聖バルナバ教会:建物内外にひび。洗礼盤が転倒。ライフラインは復旧。
・水戸聖ステパノ教会:鐘楼が折れそうになったため撤去。礼拝堂祭壇側の壁が落下し、それにより祭壇が破壊される。
・日立聖アンデレ教会:礼拝堂天井落下。幼稚園舎の壁が崩れ、園庭に亀裂。
②栃木県
・日光真光教会、宇都宮聖ヨハネ教会:教会建物一部損傷。
・小山祈りの家:本館内外に一部ひび。
③群馬県
・高崎聖オーガスチン教会:礼拝堂入口の漆喰が剥がれ落ちた 
・新町聖マルコ教会、旧幼稚園舎:ひび。
・聖慰主教会:一部内壁が落下
・前橋聖マッテア教会:牧師館の壁に亀裂。余震により鐘楼部分に一部亀裂。
*その他の教会には、特別の被害はない模様。また、人的被害も報告されていない。

Ⅱ、支援活動
1、東北教区と宣教協働関係にある北海道教区は、東北教区釜石神愛教会・神愛幼児学園を拠点として支援をすることになりました。
2、現在、神戸教区では小名浜聖テモテ教会を拠点に支援活動をしていますが、今後は
北関東、京都、大阪、神戸の各教区が協働して、支援を継続する計画。
3、仙台市周辺における支援活動については、今後の課題とする。

Ⅲ、物資の支援に関して
現在、各教区・教会にお願いし、リストに基づいた物資を集め、運搬をしていますが、徐々に被災地における物流も回復しつつあること、また必要な物資のリストの再検討などの課題も予想されることから、物資支援の活動は、4月15日(金)で、一旦、終えることになりました。また、これまで物資を運び入れていた仙台基督教会の礼拝堂の使用をストップすることになったため、今後は、郡山聖ペテロ聖パウロ教会に運び入れることになりました。